2019年7月 BIZREPO新着
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特集「社内不正」発見、防止、始末のつけ方
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「不正」といえば、「借金苦によって……」というような新聞の見出しをすぐに思い浮か
べがちですが、企業内の不正には、お金に絡むものでも大から小まであります。また、金
銭面だけに限らず、情報の漏洩、業務処理の手抜きなども不正といえます。不正は、「会
社の経営方針に反し、会社に損失を与える活動」ととらえることができます。
裏リベートの受領、商品の横流し、交際費の着服、社内機密の漏洩…不正は、会社に直接
的な損失を与える以外にも、他の社員のモラールの低下を招いたり、あるいは対外的に会
社のイメージや信用を落としめたりなど、さまざまな面に悪影響を及ぼすものです。
このような不正を防ぐにはどのようにすればよいのか。
まず、第一に考えられるものに、内部監査制度の導入があります。しかし、これは組織の
未整備な中小企業ではなかなか導入のむずかしいシステムといえるでしょう。
そもそも、企業は社員同士、あるいは経営者と社員との人間的信頼関係に基づいて活動を
するものです。特に中小企業のように、その人間的信頼関係に依存する部分が多い組織体
では、社員の行動をドライな目で見て解釈、判定するような内部監査制度は馴染みにくい
ものです。
内部監査制度を導入して抜かりなく社内の不正を防止する…、このやり方は、理想的な不
正防止の方法といえます。しかし、「中小企業においては社員一人一人が会社の財産であ
る」という面を強調して、その上で、経営者は不正に対してどのように対処すべきかを考
えてみたいと思います。

営業
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・領収書の金額を書き換え、集金額の一部を着服
・自社取引先接待の飲食代金を下請けにつけ回していた
・出張旅費を多めに申告し、差額を着服していた
・遊ぶ金欲しさに商品を持ち出し、500万円を横流しする
・売掛金の照合確認で、数多くの不突合いが発覚
・新製品の発売日が知らぬ間に他社に漏れていた

総務・経理
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・架空支給、増額計算で給与資金の一部を着服
・コンピュータを悪用し残業手当を不正に請求
・設備導入に伴い、担当者がリベートを着服
・極秘資料をライバル社に漏洩、金品を得る
・貸付金返済を二重請求し、受け取った現金を着服
・有価証券を無断で持ち出し、換金、着服していた
・経理部長が会社の借入金の戻し利息を着服していた
・繁忙時に、従業員預金を不正に支出して着服
・社長印を持ち出し、会社名義の小切手を作成、悪用

購買・外注
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・サラ金の返済に困り、機械購入資金を着服
・外注品のロス率を改ざんし、水増し分の材料代を横領
・業者の弱みにつけ込み、付け届けをさせていた
・購買課長が自分の借金を返済するため見積もりを水増し
・整備代金を不正に操作し、常習的に着服を重ねる
・仕入先にリベートを要求、自分名義の口座に振り込ませる

役員
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・営業マンを私兵化し、自社商品以外の物を売らせた
・立場を利用してリベートを架空出金し、着服した
・受注促進目的の「機密費」を横領、私的に使った
・愛人に貢ぐお金を簿外取引で捻出する



編集:株式会社データエージェント